前回に引き続き、社内インタビューとして萬勇鞄で働く社員の声をお伝えしていきます!
インタビューを通して、萬勇鞄のものづくりについて少しでも知っていただけると嬉しいです♪
萬勇鞄では、「かぶせ」「前段」「まとめ」のランドセルをつくる3つの部門と、販売に携わる「接客」部門に分かれて仕事をしています。
前回は、
接客部門の佐藤のインタビューをお伝えしました。
今回は、萬勇鞄のランドセルをデザインしている専務にインタビューします!
専務ならではのデザインのエピソードに注目してご覧ください◎
デザインのヒントは日々の生活から
デザインの発想はどこから?
「普段の生活の中で、子供服や自分の服を見に行ったときに、『あ、こんな柄でデザインしたらいいかも。』というヒントが得られることがあります。インターネットで情報を得たり、画像を検索することもありますが、基本的には日々の生活や、街中を歩いているときにデザインの発想や思いつきが生まれています。」
デザインはどのようにしてできる?
「生活の中で得たヒントから、だんだんとデザインが固まっていきます。例えば、遊園地に行ったときにソード(剣)が飾ってあるアトラクションがありました。そのソードを見て『あ、ソードを作りたい。ナイト(騎士)っていいな。』と思いました。そこから生まれた第一案は形になりませんでしたが、ナイトといえば城、城といったら紋章、エンブレムだよねといった連想の延長から『アーデルナイト』のランドセルが生まれました。
また、ソードというところから男の子のかっこよさをイメージしたときに、ランドセルのデザインを真っ黒にしたいと考えました。アーデルナイトが発売された当時、黒色の背当てはあまり見かけませんでしたが、かっこよさという観点から背当ての色を黒と決めました。さらに萬勇鞄のランドセルはタイピングで色を変えているものが多いので、真っ黒な中にステッチで色を加えるといった流れで、細かな部分が徐々に決まっていきました。」
デザインで意識することは?
「新たなランドセルのデザインを生み出すために、常にアンテナを張って何かしらの情報や、ヒントになるものを得られるように意識しています。また、ランドセルを買ってくださるのは一年生ですが、6年間使うものです。4年生・5年生・6年生になったときに、『子供っぽいからこのランドセルは嫌だ』と思うことのないランドセルを作りたいと考えているので、高学年の目線でデザインをすることも意識しています。」
お客さまと接することができる展示会が楽しい
仕事の中でやりがいを感じるときは?
「自分の中では展示会が一番おもしろいです。日々、たくさんのランドセルを作り続けていると、正直なところ煮詰まることもあります。しかし、ランドセルはお子さま一人に一本ずつのものです。展示会は、それを実感できる場です。
ご家族で楽しみながら、自分たちが作ったランドセルを選んでいただく姿を見ることができる展示会は、私にとってすごく楽しい場でもあります。私はランドセルのデザインをしているので、自分が描いたもの、作ったものをお客さまが『かわいい』『かっこいい』といって買ってくださることは、やりがいにつながっています。」
お客さまとの印象的なエピソードは?
「2、3年前に萬勇鞄として一番最初の展示会を東京で行いました。初めての展示会ということで、右も左も分からない中で開催させていただきました。8月の大変暑い中、エアコンが効かずお客さまもスタッフも汗だくという状況になってしまいました。それから数年が経った今年、その展示会にいらっしゃったお客さまが再びお越しくださいました。
会場の環境が悪く、ご迷惑をおかけした当時のことをお詫びさせていただきましたが、お客さまは『モノがよかったから、下の子のランドセルを選びにもう一回来ました。』とおっしゃってくださいました。上のお子さまが萬勇鞄のランドセルを使ってくださっていて、さらに下のお子さまにも買ってあげたいと思ってくださることが嬉しかったですし、もう一度足を運んでいただけたということがとても印象に残っています。」
時代にあった飽きのこないランドセルを作りたい
あなたにとってランドセル(作り)とは?
「ランドセルには昔から守られてきた形があるので、守るものは守りつつ、今の時代でも使えるように現代風にアレンジすることを考えながら、お子さまに6年間飽きることなく使っていただけるランドセルを作りたいと考えています。」
ー萬勇鞄の専務のインタビューをお届けしました!
アーデルナイトのエピソードはあくまで一例ですが、萬勇鞄のランドセルがどのようにデザインされるのか、イメージしていただけましたか?
展示会では、他の社員と同様に専務もお客さまから刺激をいただいているようです。
次回は、萬勇鞄の社長にインタビューします♪